さとちゃんの、だだだだだ駄ブログ

【ナナサト】ピアノの方、勢いまかせのどーでもいい話と、たまにライブのお知らせなど大事な告知もします。

【オリジナル】咲き誇れ

新しく秋田から誕生するお米の名前が「サキホコレ」だと発表された2020年11月17日。夕方のニュース番組でそれを知り、「へえ~」なんて思いながら画面をそのままにしていたところ、佐竹知事が画面に映り、「サキホコレ音頭ね、作りますよ!」とのように言ったのを聞いた。

そこで、「はい!わたくしどもが!」と思ったのが、この曲の始まり。

 

さて現実に「サキホコレ音頭」というものが作られることになったとして、それが、県内のいちアマチュアアーティストの私たちに制作依頼など来るわけがなく。

それ以前に、制作依頼が来て「はいお納めください」と差し出せる代物を、指定された納期までに作れる私でもなく。

とは言え、知事が言った「サキホコレ音頭」にピンときたのは間違いなく、曲名に「音頭」と付けなくても、これについての曲を作ってナナサトでやりたい思いは、次のニュースに変わったからと言って消えるものではなかった。

「咲く」「誇る」って言うワードの力強さ、明るさに、ななちゃんの声はぴったりだ。「サキホコレ」の曲を作って、ナナサトでやりたい。

 

じゃあ実際、何を歌う曲にするかって。「サキホコレ 美味しいよ♪ そりゃ」って?

それはまだ食べていないので、美味しいとかどうとか味を歌うことはできない。もちろん美味しいだろうけど、自分が食べていない味をどう表せと。経験していないことは書けない(それも、作詞する身として力量不足だけど)

じゃあ、生産者の気持ちとか、生産者視点のこと?…と、まずはとにかく、稲作と言うものをもっと知るかと、ネットで「お米ができるまで」みたいな内容を検索して読んでみたり、図書館で田園風景の写真集を借りて見たり

それはそれで新しく知ることはあったけども、やっぱり自分が体験してないことの苦悩や喜びを身に染みて理解することはできない。「生産者の気持ちになって書いた」なんて言おうものならそれは私の驕りでしかない。いくら想像力が豊かだとしても書き表すなんてできそうになかったし、仮にできたとしても、経験してない私の「なったつもり」の詞なんて、いまいち自分でも好きになれそうになかった。

 

秋田県農林水産部 秋田米ブランド推進室のこのサイトを見てみると、ネーミングについてこう紹介されていた。https://common3.pref.akita.lg.jp/akitamai/special_naming/

■ネーミングに込めた想い

  • 「秋田の地力」から生まれた「小さなひと株」が、誇らしげに咲き広がって、日本の食卓を幸せにしてほしい。
  • 「サキホコレ」は、このお米自身へのメッセージであると同時に、生産者や消費者に明るいチカラを与えてくれる「エール」でもある。

そうか、誇らしいという気持ちは、私にも書ける。というか、誇らしいなと私も思う!

こんなお米が新しく出ることが、誇らしい
こんなお米を作り上げた生産者さんたちが、誇らしい
こんなお米が育つこの地が、誇らしい

そうだよ、この気持ちだよ。

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お米のパッケージにも書かれている「誰も知らない、おいしさの頂点へ

これを「誰も知らないその先へ 行ってみせて」という詞に。

そしてサイトの中で「秋田の地力(ちりょく)」と紹介されている様々な秋田の恵みを私なりの言葉でBメロに乗せて

Aメロには、収穫が終わってからまた次の収穫に向かう、秋・冬・春・夏のことを順に書いて

サビには、誇らしい!って気持ち、どこまでも咲き誇れ~がんばれ~という応援の気持ち、「あなたらしく、いけーーーー!」という気持ちをたくさん入れた。

 

だいたいの詞がまとまってメロディーを考える段階になって、一番のパワーワード「サキホコレ~♪」をどこにもってくるか。サビ頭なのか、サビ終わりなのかを考えたとき、このフレーズをどこにするか以前に、ナナサトで一番伝えたいのは

君の呼吸を 忘れないで
誰も知らないその先へ 行ってみせて

の部分だなと思い、そこだけイントロ前にもってきつつ、サビの後半でも使うことを考えた。

そこからは、時間を投入しただけあっての勢いで曲ができあがっていった。非常に濃密な4月上旬だった。「このサビでどうだろ?」とななちゃんにサビのデモを送ったのが、4月5日の夜。完成したのが4月9日。

「サキホコレ音頭」としてお米のサキホコレを応援する曲でもあり、そして誰かを誇りに思う、君らしく咲き誇れと応援する曲としてもある、ナナサトの「咲き誇れ」。たくさんの人に聞いてもらえたら本当に嬉しいです。


www.youtube.com

咲き誇れ

 

君の呼吸を 忘れないで
誰も知らないその先へ 行ってみせて

 

次の実りに 想いを馳せて
そっと触れて 願い込めた秋
雪の下で 静かな大地
育む力 呼び戻す冬

水の流れ そびえる山 土の力
受け継ぐもの 全部たくわえて 旅立つ

 

さあ 咲き誇れ 私の宝だから高く放つよ
さあ 咲き誇れ
重ねた日々を みんな信じているよ
君の呼吸を 忘れないで
誰も知らないその先へ 行ってみせて

 

熱受け取って 始まる季節
動き出した気配 あふれる春 
照らす太陽 迫る深い緑
揺れる陽炎 追いかけた夏

 

風は包む 天の守り 祈り 祭り
つなげるもの 全部たくわえて 飛び立つ

 

さあ 咲き誇れ 私の宝だから強く放つよ
さあ 咲き誇れ
続けた日々を みんな知っているから
君らしく 踊れ踊れ
君らしく 歌え歌え
舞い 響け 空仰げ 咲き誇れ 

 

さあ 咲き誇れ 私の宝だから遠く放つよ
さあ 咲き誇れ
生きてきた日々を 広く見渡して
さあ 咲き誇れ 私の宝だから高く放つよ
さあ 咲き誇れ 私の宝だから強く放つよ

 

君の呼吸を 忘れないで
君を作った たくさんの愛 咲き誇れ
君らしく 歌え踊れ 君らしく
誰も知らないその先へ 行ってみせて