さとちゃんの、だだだだだ駄ブログ

【ナナサト】ピアノの方、勢いまかせのどーでもいい話と、たまにライブのお知らせなど大事な告知もします。

ユーフォー仮面とゲリラライブ

9月13日(日)道の駅十文字「まめでらが」にて、突如行われたユーフォー仮面と犬「ぱーにゃん」のゲリラライブ。

 なんとこの日、私二日酔いでしたが、まあ問題ありません。ライブに出るのは、ぱーにゃんだから。楽器を吹くのは、ぱーにゃんだから。ワン。おげぇぇ。

 

ゲリラライブと言いつつも、事前に道の駅側には許可をいただいております。ユーフォー仮面は過去にもここでライブを(ちゃんとイベント告知もありで)しているため、道の駅の方々とも十分に面識があるし、どこを控室に使えるとか、そういうのもご存じでいらっしゃる。さすが。

会場内で待ち合わせ、ユーフォー仮面と営業部長に付いてヘコヘコと道の駅の事務室に挨拶に向かったんですが、「もしかして、ここに入るの初めて?」と営業部長。あったりまえじゃん、普段なんて、小銭入れ握りしめて産直野菜を買いに来るだけの、ただのいち市民だよ私なんて!こういう、バックヤード的なところ、興奮するワンワン。ユーフォー仮面さまさまです。

ちなみにユーフォー仮面には、マネージャーの千葉さんの他に、先ほど書いたように営業部長がいらっしゃるのです。敏腕女性営業部長。美人。こういう女性になりたい(ほど遠い)

 

さてライブの話をしましょうか。

あ、大事な大事な補足。

ちょっと事情があってリハができなく、この日、ユーフォー仮面とぱーにゃん、初コラボ・初ライブ・初音合わせです。

 

ライブは、「さあさ今から始めますよ」というようなアナウンスも何もなく、本当にさらりと始めました。

まあ、仮面紳士と犬が登場しただけで、明らかに何か始まるんだなって誰もが思うだろうけどね。

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まず初めに、秋田県民歌
いきなりプフアアアアーと鍵盤ハーモニカの尖った音を鳴らすと、お客さんがびっくりしちゃうだろう。

ゆったり優しいピアノの音色と、ユーフォニアムの柔らかい音色で始まる「秀麗無比なる鳥海山よ」のメロディが、道の駅で買い物やグルメを楽しんでいるお客さんたちにすうっと届けばいいなという、ユーフォー仮面の優しいお計らい。 

そして、多くの人が愛する曲から始めれば、人寄せ効果もあるだろうという企て。ふふふ。f:id:nanasatoakita:20201012102842j:plain

久々に聞く、生音での、ユーフォニアムのあのメロディ。
泣くかと思った。ワオォォォォォォンと、吠えたい気持ちになって、むちゃくちゃ息を吸って吐きました。
1番は、ピアノで伴奏、ユーフォがメロディ。
間奏なしですぐ入る2番で、今度はピアノがメロディ。「ユーフォはそれに適当に絡みます」と前もっての仮面氏からの伝達。

これは、大いなる秋田第三楽章で、どのパートが吹いていたわけでもない、ユーフォー仮面氏オリジナルのアドリブフレーズだったことでしょうが、とても気持ちよくピアノのメロディに絡んできてくれて、

やっぱり、この曲に、この楽器にかけてる愛情の量が違うよ…と尊敬の念を抱きながら聞いておりました。

終わったら、予想以上の拍手。それなりにお客さんが見てくれているようです。

 

さて2曲目。りんご追分。ここでぱーにゃんは鍵盤ハーモニカへ持ち替え。

これは「はじめは僕がバッキングするのでそっちでまずメロディ吹いてもらって」「途中のセリフ、バックで適当に鳴らすので、仮面節たっぷりであのセリフお願いします」「それ終わったら役割交代で」「終わり方適当で」
と、至極適当な打ち合わせでやったんですが 

岩木山のてっぺんを
綿みてえな白い雲が
ポッカリポッカリながれてゆき
桃の花が咲き 桜が咲き
そっから早咲きの、リンゴの花ッコが咲くころが
おらだちのいちばんたのしい季節だなやー
だども じっぱり無情の雨こさふって
白い花びらを散らすころ
おら あのころ東京さで死んだ
お母ちゃんのことを思い出して
おら おら……

歌:美空ひばり
作詞:小沢不二夫
作曲:米山正夫

吹きながらまたも泣きたい気持ちになった。いや別におらの母さんまだ死んでないし(元気だし)この情景と同じような環境に昔いたわけでもないんだけど、
ユーフォー仮面のセリフの間の取り方に。声に。詞の内容に。

「ぽっかり ぽっかり」という言葉の無常感に。

 

鼻の奥がツンとすると同時に、このとき実はものすごい興奮もあったのです。

「おら、新しい世界を知ったよ!!おら おら……!!」


鍵盤ハーモニカってさ、息で吹く楽器ってさ、自分の感情をダイレクトに音で表せるんですよ!!

一応長くピアノをやってきたプライドもあるので補足しますが
ピアノだって「楽しい音を出す」「泣くように弾く」ってのは、私なりにやってつるもりです。

そして、私よりもっと遥か上手なピアノ弾き、プロのピアニストの表現力なんて、それはもう、「楽しい音」だけでもいくつもバリエーションがあることで、決してピアノが表現しにくい楽器ということでは100%ないのです。

 

ピアノと鍵盤ハーモニカが予想以上に違った!というのは以前にも書きましたが、このとき改めて思ったのは、鍵盤ハーモニカという息で鳴らす楽器だと
「泣く」だけでも、「泣きたい」「むせび泣く」「泣きそう」「泣きすぎてしゃっくり止まらない」「泣き叫ぶ」というような違いを、表現できるんだと言うこと。

「ビブラート」とかそういう音楽用語になるとまた何だか違うので、そういうふうには考えないけど
とにかく、仮面氏のりんご追分のセリフを聞きながら、泣きたい気持ちと「おら、発見したどーー!」って叫びたい気持ちといろいろ交錯して忙しい2曲目でした。

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ワオーン。

 

3曲目は恋のバカンス
「間奏の部分で、鍵盤ハーモニカソロ、はじけちゃってクダサイ」という指令のみで、ユーフォー仮面も几帳面かと思いきやホント適当なんだなアハハと、また一つ、氏に対する理解を深めた曲。

適当な分、曲のところどころで収集がつかなくなって、お互い「さあ、どうする?」「今か?」「もう4小節か?」「あ、逃した!」「うーん!」みたいな探り合いと歩み寄りの連続。f:id:nanasatoakita:20201012100420j:plain

この日一番、仮面紳士と犬がお互いを探り合っている瞬間。

何とか無事終了。がははははは!そして3曲でゲリラライブ終了。

 

ちなみに、こんな風貌なので、ぱーにゃんからお客さんは見えているのかと言うと、全く見えていません。一番前で見てくれてる方々の、足元が見えるだけ。

なので、どれくらいお客さんがいたのかは分からずじまいでしたが、2曲目、3曲目と順を追うごとに拍手も多くなっていたように思います。
ありがとうございました。

 

文字数も多くなったのでここらで終わりにしますが、本当に感じたのは「いろいろな可能性があるな」ということ。

模索の旅は、始まったばっかりです。ワオーン。

 

仮面紳士と犬がコラボすることになった経緯については、こちら。